屋根塗装を依頼した場合の一連の流れ
屋根塗装を依頼した場合の一連の流れ
屋根塗装を専門の会社に依頼した場合、その後どのようなプロセスをたどるかについて、ある程度の標準的な流れがあります。
こうした屋根塗装の流れを知っておくと、作業の進捗具合などをそのつど確認できますし、工事の手抜きや不具合などを施主の立場で監視するのにも役立ちます。
通常は正式に工事の日取りが決まると、周辺の民家へのあいさつ回りと工事期間の周知を最初に行います。
これは工事中の騒音や大型車の出入りなどで苦情を受けるおそれがあるためです。
次にいよいよ最初の作業として足場の設置があります。
いうまでもなく屋根は高い場所にありますので、作業員が安全かつ確実に作業をするためにはこのプロセスが不可欠です。
そして高圧洗浄機により表面に付着した苔や汚れなどを洗い流し、金属部分のさびを落としたりヒビ割れを補修したりといった下地調整を行い、その上で下塗りに入ります。
この後は中塗り・上塗りと何度か塗装を重ね、縁切りといわれる雨水を排水するすき間をつくり、最後に足場を撤去し、施主の確認を受けて完了となります。
屋根塗装にかかる期間の目安はどれくらい?
屋根塗装に要する期間は、屋根の大きさや形状、作業人数、天候などにも左右されますが、作業がスムーズに進んだ場合でも7~10日ほどかかります。
屋根塗装は、近隣への挨拶回り・足場の設置・高圧洗浄・下地調整・養生・下塗り・縁切り(タスペーサー)・中塗り・上塗り・足場解体といった流れで進むのが一般的です。
基本的には、各工程に1日ほど要するので、7~10日ほどはかかると想定しておきましょう。
ただし、雨や強風の日は作業ができないので、雨や台風が多いシーズンの場合は10日以上かかるケースも少なくありません。
そのため、屋根塗装を依頼する際は日数に余裕を持たせておくことが大切です。
なお、塗装業者に7日以内に工事が終わると言われた場合は悪徳業者を疑ってください。
悪徳業者では、何らかの工程を省いたり、乾燥時間を短縮したりすることで、工事期間を短くしようとします。
工程の省略や乾燥時間の短縮は施工不良につながり、使用する塗料の耐用年数にかかわらず数年ほどで再塗装が必要になる恐れがあるので注意が必要です。